Author Archives: hidakasemi

2021年度 第4回ゼミ(2021.5.1)

【研究状況報告:落合さん】

Project Reportテーマ「航空機After Service Business」について
前回に引き続きエアライン/MROへのインタビューのまとめとコーディング結果について紹介/説明した。
また、コーディングの客観性を確認する手法として「Rによるテキストマイニング(単語頻度と共起語分析)」を試行し、この結果および今後の活用についてのアドバイスをいただいた。
インタビューの個別内容について、特に機材品質と作業品質のの可視化可否についての議論を通して、顧客(エアライン)が求めているもののより明確化の指示を受けた。
テキストマイニング手法については、今回の「定性分析」研究においてテキストマイニングで「構造化」データを抽出することは困難であり、まずは、インタビュー内容とコーディングを自身の仮説と対照させて全体像をつかむことを優先してするめる指導をいただいた。
また、インタビュー先として、エアラインとMRO以外の、例えば先行研究著者自身または著者を通して欧米のMRO等に打診の提案をいただいた。
今回先行研究として引用しているドイツの著者にコンタクトし、同論文で紹介されているMROをトライする。

2021年度 第3回ゼミ(2021.4.24)

【研究状況報告:伊藤さん】

半導体製造装置企業におけるサービス事業の重要性として、大手5社の内「東京エレクトロン」におけるサービス事業の取組について発表した。
半導体業界においてもIoTやリモート化の促進が起こることをを予想し、装置内に対応できるデバイスを組込み次世代装置に備え、サービス事業の付加価値を高めていく方向性で動いている事をご報告させていただきました。
今後残りの大手4社の動向を調べるとともに、各社のビジネスモデルやサポート体制、エンドユーザーの動向をつかんでいるのか、又、昨今の半導体不足へのこのレポートの貢献を念頭に置き、進めていくべきとのご指導いただきました。

【研究状況報告:鍵和田さん】

前回の発表で質問及び指摘があった日本の環境規制による企業負担の実態、各国の地球温暖化対策の施策の比較、及び海外直接投資の種類について発表した。
地球温暖化対策税及び石油石炭税の税負担が近年減少している原因として、各産業におけるエネルギー消費のポートフォリオ構成が変化していることも考えられるという指摘があった。今後は、引き続き論文調査を継続するとともに、環境規制の定量化についても検討を始めることとする。

2021年度 第2回ゼミ(2021.4.17)

【研究状況報告:落合さん】

Aviation After Service Business(MROビジネス)についての「インタビュー計画」を確認いただくとともに*、一部インタビュー結果についての初期報告を行い、内容の確認および今後の方向性についてアドバイスをいただいた。
(*3月~4月にかけて個人ゼミ(2回)を実施いただき策定してきた計画の修正版)
インタビューについては今回の事例をベースに、すでにインタビュー済みの他の4件の「テキスト」起こしと分析をすすめ、得られた知見や効果が研究の目的に合致しているかの検証を確認してから次のステップにすすむようアドバイスをいただいた。
また、リサーチフレームワークのRQ2/H2について、今回得た情報と比較して内容が整合しているか再度確認をするようアドバイスをいただいた。特に、RQ2-2「日本の航空機整備事業戦略」とは何を指すものなのか? MROの事業戦略かエアラインの事業戦略か目的の焦点を明確にするよう指示を受けた。
個別のRQ/仮説について、R1-1/H1-1の「品質」については「見えない品質(結果品質)」と「見える品質(書類等産物)」、当たり前品質(Hygiene Factor)と期待品質を明確化した分析をするようアドバイスをいただいた。
RQ1-6/H1-6の「顧客利益重視/顧客共創」については日本と海外では求めるものや評価基準が異なるという事実を前提とした分析をすすめるようアドバイスをいただいた。
その他、ゼミ生からの質問・アドバイスとして、「(日本の周辺に)航空機整備のビジネス需要はあるのか?」「ビジネスにおける顧客側戦略分析の対象として外国のエアラインも入れた方がいいのではないか?」との質問・アドバイスをいただいた。後者についてはコロナ渦で海外エアラインのアウトソーシング形態(管理者の本国への引上げ等)が変わっている状況ではあるが、コンタクトをトライする。

【研究状況報告:原口さん】

オリンピックに関わる企業のイノベーション事例と整理の考え方について発表した。
企業の都合で変更できない、4年毎の明確な期限のあるイノベーションマネジメントが一つの特徴ではないかという意見があった。まずは知りたいことを厳密に書き下し、研究の視点を明確にしていくよう指導いただいた。

2021年度 第1回ゼミ(2021.4.10)

【研究状況報告:原口さん】

オリンピックをきっかけとした地域のアントレプレナーシップへの影響に関する先行研究レビューの発表を行った。
Spilling, O. (1996) “The Entrepreneurial System: On Entrepreneurship in the Context of a Mega-Event”
何をもってオリンピックに起因したイノベーションと言えるか、といった議論をした。研究の中で一番解明したいことを明らかにする端的な研究方法とは何かを(まずは実現性を無視して)検討した上で、作業しながら領域や切り口を絞って実現性を探っていくというやり方が良いのではないかとのアドバイスをいただいた。

令和二年度東京工業大学・MOT優秀発表賞 土井泰二君

令和元年度東京工業大学・MOT優秀発表賞を日高研究室の土井泰二君が受賞しました。
受賞となったプロジェクトレポートのタイトルは
顧客が知覚するスイッチングコストと顧客特性との関係性について ―日本の携帯電話市場の事例―』です。

おめでとうございました。

2020年度 第40回ゼミ(2021.3.20)

【研究状況報告:斎藤さん】

プロジェクトレポートの自己評価と相対評価を行った。1年半前に行った先輩方のPRの評価とPRの執筆を終えた今の自己評価では評価の基準が異なるため、自分のPRに対して相対的にシビアな点数をつけることとなったが、客観的に評価できるならば、相対的に高いレベルでまとめられたと思う。何より、自分自身が満足のいくPRをまとめることができ、良かったと思う。

【研究状況報告:土井さん】

自身のプロジェクトレポートの自己評価と先輩方のプロジェクトレポートとの相対評価を実施した。研究プロセスについては普段から意識しながら実施していたため、相対的には高い評価を行った。ただ、結果については想定した結果が得られなかったため、中間程度の評価とした。また、研究が比較的計画通りスムーズに進んだ一番の理由が、研究テーマ選定の際に多くの先行研究を読みこんだことだと考えており、その重要性について、私が実際に読み進めた方法や研究テーマに行きついた過程を踏まえてお伝えした。本学で学んだことを今後の社会人生活に活かそうと考えている。2年間ありがとうございました。

2020年度 第39回ゼミ(2021.3.13)

【研究状況報告:HARUYAMAさん】

新たな研究課題の模索を目的に文献レビューの発表を行った。これから研究計画の具体化に向けて現時点での研究手法やデータの取得に関する考えを議論した。異なるドメインにおける推薦システムのユーザーエクスペリエンスがどのような要素によって左右されるのかを考える上で、Web Design (HCI/UI)系の要素が大きな効力を持っている可能性を議論

2020年度 第38回ゼミ(2021.3.6)

【研究状況報告:HARUYAMAさん】

既存の研究計画案と異なる視点から先行研究を読み新たなテーマが見つかるか否やを検討。そのプロセスの第一歩として推薦システムの研究領域での課題に関するレビュー論文の概要を発表。

2020年度 第37回ゼミ(2021.2.27)

【研究状況報告:落合さん】

中間発表(3/3)に向けて模擬発表を実施した。
題目「Aviation After Service Businessの展望 ~日本と海外のMROビジネス比較・受委託関係分析~」
以下の内容のアドバイスをいただいた。
1. 「目的」の記載が不明確&不正確。論点を明確にし、文章としての整合性を整えること
2. 「仮説」の説明が冗長的かつ論理の一貫性がない。日本と海外MROのビジネスの対称性を論理的に表現すべし。
仮説設定の論拠と合わせ、整理して明示すること。
3-1 先行研究の内容と意義の明示が必要。
本PRにおいて先行研究の〇〇(具体的説明が必要)に基づいて、さらに何を検証したかの論理的流れを明確にすること。
3-2 先行研究の骨子( -1 OEMがMROビジネスに参入  -2 エアラインが運送業務に特化してきていること(LCC))について、なぜこの流れが生じたか(先行研究の検証または今回の考察実施)、およびこの流れが今回の研究にどう影響しているかの関係性を明示することが望ましい。
4.コロナ後のAviation Businessの展望は?
いままでの前提はPreコロナまでの「航空産業成長曲線」をベースとした考察になっている。各Stakeholderの調査を通してPostコロナ時代のポートフォリオ展望まで行ければ、題名の「展望」と論文の目標が一致することもあり、この方向性を検討に加えることが望ましい。