Author Archives: hidakasemi

2017年度 第1回ゼミ(2017.4.8)

研究状況報告(発表者:角田さん)

自身のテーマ設定にあたり同様の分野での先行研究としてJournal of Service Research での調査状況に関する進捗の発表を行った。全体として読み込みが足りないと感じた。また発表内容に関して組織に関する議論か人に属する部分なのかの定義が明確でない、仮説は何かあるのか、モデルの場合は社会のどのような動きに関する説明なのかというご指摘を頂いた。また今回はcompetence/competencyという単語に基づく調査であったため今後の課題として、まずは自分の中で図などにまとめ問題意識を明確化し頂いた指摘、意見を参考に引き続き先行研究調査とテーマ設定を行いたい。

研究状況報告(発表者:仲條さん)

前半は、研究テーマである旅行を切り口とした体験・感動・成長の相関について、共通理解と議論を深めるために、昨今の修学旅行における課題解決型体験プログラムの事例を紹介し、新学習指導要領で求められる「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)におけるフィールドワークとしての位置づけと重要性について解説した。
後半は、アンケート調査に関する質問項目の精査、分析の可能性、得られる知見の活用方について議論し、細部に至る貴重なご指摘やご意見を頂いた。日高教授からは、既存研究に基づいた独自の仮説を、調査実施前に構築をすることの重要性をご教授頂いた。また、自己評価という調査方法で得られるデータの限界、教育現場ゆえの質問内容の限界については十分認識したうえで研究を進める必要があると感じた。

2016年度 春季ゼミ(2017.3.4)

2016年度の日高研ゼミも前回をもって終了しました。皆様お疲れ様でした。今年度の最後の締めくくりとして、3月4日に大岡山にて春季一日ゼミが行われました。以下随時掲載してきますので、よろしくお願いします。

ゼミ風景

ゼミ風景


2017年春季一日ゼミ

2017年春季一日ゼミ

研究状況報告(発表者:秋山さん)

日本の損害保険事業を考える参考として、論文「米国損害保険市場の動向」を説明した。
売上など各指標の増減トレンドや種目ごとの内訳に加えて、比較販売の最近の手法について紹介を行った。今は研究の方法として業界の中について見ているが、違う業界を見てみる事が考えられる。前回、話が出たキャッシュレスの状況についてもいろんな業界であるはず。違う業界と比較してみて構造やその他の違いを議論してみてはどうか。日本におけるダイレクト社のシェア変化の状況と、米国の状況との差は何か?また、例えば旅行会社のWEB販売の状況と保険会社との違いは何か?など、比較してみることで検討が深まるのではないか。とのアドバイスを頂いた。

研究状況報告(発表者:上田さん)

“An Economic Model of U.S. Airline Operating Expenses”(Harris, 2005)の内容を紹介し、今後のプロジェクトレポートの構想を発表した。エアラインの経済モデルを設定し、それをベースにサービス品質とコストの関係性の考察を考えている。モデルの目途はついたので、レポートの意義を整理した上で指標とするサービス品質を洗い出し、次回の発表に向けて準備を進める。

研究状況報告(発表者:角田さん)

現在考えているテーマの方向性及びそのテーマの参考になる論文(Knowledge Transfer in Intraorganizational Networks(Tsai,2001))の紹介、発表を行った。テーマ設定に関しては自社のコンピテンスモデルやIT skill 標準などを参考にできるのではないかというご指摘を頂いた。また、論文の中の定義付け、や統計手法に関して具体的にするようご指導いただいた。

研究状況報告(発表者:斉さん)

ERPパッケージのサービス化にあたって、カスタマイズの課題に関連する記事と論文の概要と研究手法を紹介した。
研究の進め方や方向性について様々なご意見をいただいた。方向性に関しては、相手顧客の特徴や新しいテクノロジーに注目することで何か新しい観点を導き出せないか、またはERPに限らずSaaSで成功した汎用化事例も考察すべきではないかとご指摘をいただいた。進め方については、雑誌や特集から基本知識を更に蓄積すること、資料の整理を行うこと、及びより具体的な内容を語るべきことなど、先生からご指導をいただいた。

研究状況報告(発表者:仲里さん)

エンジニアのスキル向上について、情報処理推進機構が策定するiコンピテンシーディクショナリーについて紹介した。i コンピテンシーディクショナリーが自己評価で運用される場合の信頼性の低さを指摘していただき、他者評価の方法を検討するようにアドバイスをいただいた。

研究状況報告(発表者:仲條さん)

文献紹介
文献名: The Experience Economy 『経験経済』 脱コモデイティー化のマーケテイング戦略 B.Joseph pine Ⅱ James H. Gilmore 共著
要旨と考察についてPPにて説明

2016年度 第31回ゼミ(2017.2.15)

研究状況報告(発表者:仲里さん)

ジョブローテーションの既存研究についての調査について発表した。特に方法に着目したが、既存研究においては企業内においてアンケートやインタビューを行うことで実施していたことを報告した。今後については、まずジョブローテーションの目的であるエンジニアのスキル向上を分析できるような、「スキル」のモデル化を行うこと。また、所属する企業において人事の担当者にジョブローテーションの目的や実施形態についてヒアリングした後、仮説を構築することを優先して進めることをアドバイスいただいた

2016年度 第30回ゼミ(2017.2.7)

研究状況報告(発表者:仲條さん)
  1. 前回までのレビュー
    (1)「感動」の定量的観察について
    身体変化の測定、感情の変化と時系列、ネガティブとポジティブ
    (2)「感動」の定性的観察について
    感動評価の7因子、感動要因の6因子、インタレストとカタルシス
  2. 前回からの実施事項
    (1)「体験」の記述とカテゴリー化
    (2)「成長」に関する、測定可能な代理変数の設定
    ①IKR評定法(独立行政法人国立青少年教育振興機構)
    28の質問項目で、「生きる力」に関する3つの上位能力と14の下位能力を測定する。
    ②自尊感情・自己肯定感測定尺度(東京都教育庁)
    22の自己評価質問項目、24の他者評価質問項目によって、自尊感情・自己肯定感に関する9つの因子を測定する。
    (3)意識調査シート(イメージ)の作成
    ①「体験学習」(説明変数) 認知科学的なカテゴリーの設定
    ②「感動」(目的変数1) 感動量/感動種別の測定
    ③「成長」(目的変数2) IKR評定法または自尊感情・自己肯定感測定尺度による因子の測定
  3. 本日の論点
    (1)体験学習の分類軸の設定について
    (2)収集データによる分析手法と可能性について
  4. 今後のスケジュール

2016年度 第29回ゼミ(2017.2.4)

研究状況報告(発表者:秋山さん)

「損害保険の業務プロセス革新」の研究領域として、完全キャッシュレス実現可能性についてアンケート調査した内容を発表した。仕組みやプロセスを整備することで現状よりもキャッシュレス化が進められる余地があることが確認できたが、一方で完全に現金扱いを無くすという事には至らないのではないかという結果であった。
似たような業種や商品との比較や、人の購買行動(性別・年齢別・商品別)と決済手段について一般化して研究してみてはどうか。世の中にイノベーションの結果として新しい商品や仕組みが登場した際に、古い商品や仕組みをどのようにして廃止してきたか、その必要性や意義、方法についての議論は経営的な観点で価値があるかもしれない。というアドバイスを頂いた。

2016年度 第28回ゼミ(2017.1.24)

研究状況報告(発表者:木下さん)

中小製造業の事例分析によるマーケティング戦略について、事前調査から中小製造企業2社へのインタビューまでを含めて全体の流れと考察を再整理し、発表した。一旦、結論までの流れを作ったものの、先生からご指摘をいただき、研究の着眼点の明確化など、改善に向けての多くの課題を再認識した。

研究状況報告(発表者:荒木さん)

「銀行における情報システム開発組織の意識に関する調査研究」
29日に控える最終発表に向けた最終リハーサルということで、最終発表用の資料を用いた15分のプレゼンテーションを実施し、さまざまな指摘をいただいた。論理展開の弱い部分に関する補強が必要なことを主に指摘された(それはプロジェクトレポートに対しても修正が必要な内容である)

2016年度 第27回ゼミ(2017.1.21)

研究状況報告(発表者:角田さん)

excercise1(過去のプロジェクトレポートの内容の評価) に関して発表を行った。評価を表で示す場合簡単な説明を表記するなど発表方法の面やインタビューなど調査手法と確度の上げ方に関してご指導頂いた。調査対象と筆者の関係からプロジェクトの中での苦労や難しさの点に関してコメントを頂いた。またガイドラインに基づいてプロジェクトレポートと修士論文の取り組み方の違いを学び、今後の方針決定に生かしたいと考えた。

研究状況報告(発表者:上田さん)

ゼミで初めての発表でした。日高研恒例の「良いプロジェクトレポート・修士論文とは何か?」諸先輩のプロジェクトレポート5件を拝読し、僭越ながら評価と採点をさせていただきました。本物のプロジェクトレポートを読んだことで、今後の自分のレポートのイメージがつかめた気がしています。
レポートを作成するためのフレームワークを書くことができませんでした。やるべきこと、やりたいことを書き出してつなげる、アタマだけではなく、手を動かすことを始めていきます。

2016年度 第26回ゼミ(2017.1.14)

研究状況報告(発表者:荒木さん)

「銀行における情報システム開発組織の意識に関する調査研究」
実態に即してテーマの表現を大幅に絞り込んだ。また、アンケート調査の集計データの結果を紹介して、その結果に対する考察を紹介した。先生からは、仮説の出所が弱いので、仮説が当てはまらなかったことに対する考察の説得力がなくなるという点と、この結果が出たからどういう問題が起きるのかという点に対する説明が不足しているというコメントをいただいた。その他も重要なコメントは多かったが、特にその2点が重要で、それを踏まえてプロジェクトレポートを修正する必要があることがわかった。

研究状況報告(発表者:木下さん)

「中小製造業の事例分析によるマーケティング戦略についての一考察」と表題を変更し、先行調査に加え立場の異なる複数の有識者への事前ヒアリング内容、そこから立てた仮説および中小製造企業2社へのインタビュー調査内容など、これまで取り組んできた内容を紹介した。調査結果の抽象化の必要性や、業界の異なる2社に対する結論の共通性をどう示すかなど、先生およびゼミメンバーからご指摘をいただいた。

2016年度 第25回ゼミ(2016.12.17)

研究状況報告(発表者:荒木さん)

エンタープライズアプリケーション開発組織のマネジメントに関する研究」
調査実施要領と今後の予定について報告した後、アンケートのプロトタイプを紙に印刷して、その場で回答してもらいつつ、設問の不備や回答しづらいポイントについて意見をいただいた。アンケート自体ができの悪いものだったこともあり、膨大な意見をいただいた。設問文が複数のことを聞いているという初歩的な問題や、設問文自体に「〜にとって」という表現が含まれているので個人の意見を集められない問題という技術的な点に加え、用語がシステムに寄りすぎて分かりづらい問題も多くあった。設問の意味が分からないから回答ができないというものも多かったが、システムに携わる多くの立場から意見を集める調査である都合上、すべての人に等しく理解出来る設問を設定することが困難であり、さらに考慮を要する事態になった。また、そもそものアンケートで調査しようとしていた目的であるところの各立場における意識のギャップが想像以上に激しく存在していることも回答内容やその後の議論からは垣間見えた。

研究状況報告(発表者:木下さん)

『日本の製造業におけるマーケティング戦略の在り方に関する一考察』の表題の元、自社内の立場の異なる方々でのヒアリング内容など、これまでの取組状況を報告した。先生およびゼミメンバーからのご意見からも、自分が研究対象としたい日本の製造業の中で大手企業と中小企業、B2BとB2C等、様々な要因により、取組内容が異なる点に留意する必要があることを再認識した。