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2021年9月に行われたNaples Forum on Serviceにおいて BEST PAPER AWARDを受賞しました。

2021年9月に行われたNaples Forum on Serviceにおいて、日髙研 Visitng Scholar のSikkide君との共著論文がBEST PAPER AWARDを受賞しました。
Md. Abul Kalam Siddike, Kazuyoshi Hidaka,
“Role of Informal Institutions in BOP Economy –A Service-Dominant Logic View—”,
Full Paper Proceedings of Naples Forum on Service, 9th September 2021, Napoli, Italy. [BEST PAPER AWARD]

2021年度 第24回ゼミ(2021.9.18)

【研究状況報告:落合さん】

Exercies Finalを発表した。
前半:PRの概要のご説明
後半:PRの振返り、総括

初回Exercise-1時に思い描いていた「よいPRとは?」を改めて思い返し、
・当時思い描いていた「よいPR」と2年間の学びの後に考える「よいPR」の視点の違い
・当時思い描いていた「よいPR」の要素のうち達成できた部分、達成できなかった部分
をレビューした。

PR作成を通して得られたこと
・同業他社の企業戦略、事業遂行状況を中立な視点で聴くことができた。
-学生という立場を活用(研究室先輩の力をも借用)
-見出した結論はエアラインビジネスの観点では画期的な新規性はなかったが、各社の相違を見出せたのは有効であった
・定性分析と手法を学べた。
-定性分析いうものが科学的分析手法であること、多様な手法が存在する(m-GTA、フィールドワーク、参与観察法)ということを学べた。(うまく活用はしきれななかった & 分析と結論の妥当性評価が難しい)

反省点
・「目的」を定めるのに時間がかかった(紆余曲折)(明確化しきれなかった・・・)
-「なぜこうなっているのか?」という興味からスタートしたが、それを知ってどうするのか?何のためにそれを調べるのか?何を知るために何をどう調べるのか? の絞り込みが弱かったかな?
-調査を進めている中で目的やプロセスが変わっていくこともありうるとのアドバイスをゼミ内でいただきながらでしたが。「分析の単位」がなかなか定めきれなかった。
・定性分析における「分析と結論の妥当性」を明示できなかった。
-定量分析をなんとか加えるべく取得したデータの数値化をトライしたが・・・かなわず
(建前的数値回答を避けることのトレードオフか?)

先生からは
・定性分析の妥当性を学術的に証明することは確かに大変難しい。
一例として各インタビュー者の意見の「一対比較」を実施しながら論理を積み上げるという手法はありうるというアドバイスを頂いた。
・とはいえ、まずは自分が論理のStepに納得していくことが最も重要。
・せっかくの分析と結論なのでPR以外で社会に提示することも考慮したらいいのでは?
というアドバイスをいただきました。

最後に
日髙先生およびゼミの級友からのアドバイス(質問含む)は大変貴重で参考になりました。
(実例多数・社交辞令ではありません)

本当にありがとうございました。

【研究状況報告:春山さん】

研究のテーマ『推薦システムに対するユーザの明示的フィードバック情報の提供意欲(WTPD) に関する考察』に要するアンケートの調査項目(設問)、人間行動モデル(Theory of Planned Behavior/Technology Acceptance Model)に関する発表を行った。また、倫理委員会の審査申請書類の提出にむけて、資料に関する最終調整を行った。

2021年度 第23回ゼミ(2021.9.11)

【修士2年による中間発表の振り返り】

修士2年による中間発表の振り返り(反省会)を行い、原口さん、鍵和田さん、伊藤さん、春山さんの4名が発表。
中間発表を審査した先生方より頂いたコメントや質問をもとに、今後どのように研究活動を進めるのか、いかにご指摘を修正するのかに関して各自が発表。
先生やゼミ生とのディスカッションの中で、今後の研究活動の進捗に関するご指摘を検討。

2021年度 第22回ゼミ(2021.9.4)

【研究状況報告:豊増さん】

Exercise 2のテーマである「専門力の向上施策 -知識の充実-」について、検討状況の報告を行った。

仮研究テーマ:環境と企業経営・企業戦略の関係性(特に温室効果ガス規制に対する海運企業の取り組み)

研究テーマ設定に向けた興味と問題意識

パリ協定の発効以降に世界各国及び企業の温室効果ガス削減に対する取り組みが加速している。海運はパリ協定の枠外にあり、IMOが制定するルールに沿った行動が求められている。一部の海運企業はIMOのルールを大きく越えた温室効果ガス排出目標を設定しているが、企業としてなぜ規制を超える行動を起こすのか、その理由と、そういった行動をとるに至るメカニズムを明らかにしたい。

ゼミでの指摘

  • 環境(温室効果ガス)×経営×海運ということを中心に調べて考えてゆけば研究テーマが見つけられると思うので、この方向性でひとまず進めるとよい。
  • 将来の輸送の在り方とその時の環境の影響がどのようになるのかといった時間的にもテーマ的にも広く考え始めたほうが良い。
  • 既存の研究やデータがOECDやIEAといったところに蓄積され、公開されていると思われるので調べてみるとよい。
  • 過去のに実施された環境規制に対する企業の予測・計画・実際の行動・結果に関する先行研究があると思われる。
  • 環境と企業の関連性における研究では、個別の事象に対しての研究が多い印象がある。目の前の減少にだけとらわれず、広く考えてみて、「なぜそうなっているのか」といったことを考えるとよい。
  • 環境に関する歴史的な書籍として「成長の限界」がある。

今後の計画

  • 環境分野の書籍を複数冊読んで専門知識を得て、内容をゼミにて発表する。
  • 書籍から得た知識を使って研究テーマのアイデアをさらに出す。

2021年度 第20回ゼミ(2021.8.21)

【修士2年による中間発表の練習】

修士2年による中間発表の合同練習で原口さん、鍵和田さん、伊藤さん、春山さんの4名が発表。
各自の発表内容に対して議論が行われ、28日の発表本番に向けての最終調整を進めた。

2021年度 第19回ゼミ(2021.8.14)

【研究状況報告:原口さん】

中間発表を想定した発表をさせていただき、アドバイスをいただいた。
先生からいただいた主なアドバイスは下記のとおり。

・スポンサーシップの出費において契約金は一部であって、宣伝費用やR&Dの開発投資を含めた全体の投資金額がどの程度かということを知りたい。全てのデータは集めるのは難しいが、インタビューなど定性的な情報であっても、どの程度かということが掴めると良い。

・イノベーションの事例にも、既存技術のデモとして計画されていたものと、大会で生じる課題解決のために新たに生み出されたものとがある。どのようなイノベーションを取り上げるのかを意識すると良い。

・ネットワーク分析については、何を読み取っていこうとするのか、あるいはそれを定性分析に活かしていくのかを検討して伝えること

【研究状況報告:伊藤さん】

中間発表に向けて半導体業界背景を中心に研究のフレームワークに至るまでを発表させていただいた。
日高先生およびゼミの皆様よりいただいたアドバイスは以下の通り
・問題意識がわからない為、なにを問題意識としているのかをまとめるスライドが必要
・半導体メーカーの背景を説明していたが、不十分。企業、提供者、市場へのベネフィットを読み込んで整理するなど、ここまで決めていく必要がある
・事前研究でサービス化の価値を整理しておく必要がある。サービス化でがどのようにベネフィットを与えることが出来るのか、自身がどういうつもりで分析するのか、視点をしっかりとまとめる必要がある。
いただいたアドバイスをしっかりと自身で考え、作業を進めていく必要がある。
至らないところが多いため、中間発表までに目的意識の再構築や、研究の設計をしっかりとまとめていく。

2021年度 第18回ゼミ(2021.8.7)

【修士1年による課題発表】

修士1年による研究室所属後の最初の課題発表で、高木さん、坂根さん、豊増さんの3名が発表。

課題テーマは「良いプロジェクトレポートとは何か」であり、過去にMOTに在籍していた方々のプロジェクトレポートから5本を選んで、評価するもの。

それぞれが評価の観点を自分なりに考えて発表を行った。学術研究における重要な点が何であるのか、どのような観点が必要なのかを、課題及び議論を通じて理解を深めた。

今後の研究テーマの選定、研究におけるプロセス、方法論、協力者の探し出しといった、MOTでの研究を進めるにあたり基礎的な考え方を得て、今後の研究への第1歩を踏み出した。

2021年度 第17回ゼミ(2021.7.31)

【研究状況報告:鍵和田さん】

中間発表に向けた資料の発表を行い、以下の点について指摘を受けた:
・研究のアイディア(対外直接投資の種類を分けて定量分析を行うこと、新しい環境規制の指標を作成すること)が分かりづらいため、新しく1枚にまとめること。
新しい環境指標の指標を定量分析で使用することが不明瞭のため、スライドにも明記すること。

2021年度 第16回ゼミ(2021.7.24)

【研究状況報告:伊藤さん】

半導体業界の状況や、学術的により自身の研究に近しい論文を洗い出すため、システマティックレビューを行い、論文レビューを行った。
発表に向けて、研究の目的が曖昧であり、発表にまとまりがなかったため、しっかりとした論理を話すべきとのアドバイスを受けました。
いただいたアドバイスの内容については以下の通り;
・背景の把握がまだ研究の目的まで至っていない。半導体装置マーケットだけではなく、半導体そのものの動向を確認、把握する必要がある
・学術的に大事な文章が必要になるので、自身が解明したものを簡潔にまとめて話す必要がある。
・背景から目的に至るまでの部分において、先行研究を調べ、明確な目的意識に繋げられるのではないか。
・先行研究の考え方を参照にRQ1,RQ2が適切であるか考える必要がある。
以上のアドバイスを踏まえ、しっかりとした先行研究調査を行い、研究目的を論理的に説明できる内容を構築する必要があるため、先行研究の調査を中心に行っていきます。

2021年度 第15回ゼミ(2021.7.17)

【研究状況報告:原口さん】

関係性レントとアライアンスケイパビリティの考え方を用いて、スポンサーシップを通じたスポンサー企業間や開催都市との関係強化が企業価値にもたらす影響についての仮説モデルの説明を行った
また、スポンサー企業間の協業関係について、ネットワーク分析の手法を用いて関係性の可視化を試みた結果を報告した。
先生とゼミメンバーより以下のようなコメント、アドバイスをいただいた。

  • 協業の関係性については、産業全体との比較、契約前後の比較ができると良いのではないか。
  • この研究が誰にとっての知見になるかを考えた際、それがB2B企業ということであれば、定量分析で導かれる結論は企業にとって想定済の内容になる可能性が高い。定量分析以上に定性分析に重要な示唆が含まれるかもしれない。
  • 示したモデルにおいて、アントレプレナーシップがどこに関係してくるかを明確にした方が良い。

来月の中間報告に向けて、全体のストーリーを整理して研究の目的を明瞭にする中で、定性調査の項目も精査していく。