2021年度 第5回ゼミ(2021.5.8)

【研究状況報告:春山さん】

研究テーマを改めて現時点での計画・進捗に関する発表を行なった。暫定のタイトルを『推薦システムに対するユーザの明示的なフィードバック情報の提供意欲(WTPD) に関する考察』として、主に研究目的や研究手法に関する考えをまとめた。ご指導・ご指摘いただいた重点は以下の通り:

  • 明示的なフィードバック情報の提供意欲に関する研究を進める上で、獲得のコストが比較的に高い明示的なデータは推薦システムの予測に必然なのかを議論。
  • 研究手法の議論では、行動の観察をする上でエスノグラフィーという研究手法も存在し、アンケート調査では意欲を計れても、実際の行動までには示唆が得られない可能性があることを議論。
  • アンケート調査の構成概念や変数に対する議論、どのような条件・前提で対象者に回答してもらうか等も今後検討すべきことを議論。
  • 先行研究などの知見を参考にするとともに懐疑的な意識でリサーチデザインを進め、研究のフィージビリティーや前提にある概念や考えが正しいかどうかの事実確認を念頭に置きながら柔軟に軌道修正できる心構えで研究を進めることの重要性を確認。

次回は上記のことを踏まえて、研究計画の具体化を続ける事とする。