2017年度 第21回ゼミ(2017.11.1)

研究状況報告(発表者:江尻さん)

研究の概要と進捗を報告。ある業界に関する情報収集とテーマの再検討を行っている段階であり、簡単な報告に留まった。研究の意義に関する指摘をいただいた。

研究状況報告(発表者:斉さん)

クラウドERPにおけるmisfitに対する問題意識の背景を整理した。
また、ユーザーコミュニティについて調査したところ、ユーザーイノベーションの研究が多く関れされていることが分かり、先行研究としてユーザーイノベーション研究における代表作『民主化するイノベーションの時代』を読み、その概要を紹介した。ユーザーイノベーションの研究では、製品開発におけるユーザーニーズを把握する手段としてユーザーコミュニティの活用が有効であることが提示された。
ソフトウェア業界(特にクラウドサービスを提供している企業)のユーザーコミュニティにおけるユーザーイノベーションの状況を判明したく、類似のコミュニティが存在するかを調査するところ、クラウドサービスを提供して成功したsalesforce.comのユーザーコミュニティIdeaExchangeが有効に活用されていることがわかり、これを考察対象とする方向性を説明した。
先生とメンバの皆様からは、他業界の会社のコミュニティとの比較、投稿者が開発部門かユーザー部門か、それぞれアイデアの採択決定にどのような影響を与えているかに対する具体的なテーマを提案された。
なお、Hippel教授の論文からさらに新たな方向性が得られないかと先生からアドバイスを頂いた。