2018年度 第1回ゼミ(2018.4.3)

研究状況報告(発表者:仲里さん)

Eコマースにおける「信頼」の概念を先行研究調査から整理した。
また、その概念整理に基づいてシェアリングエコノミ型サービスにおける「信頼」の先行要因研究をレビュー論文をベースに調査した。
提供者側から利用者側への信頼についてはまだ研究が少ないため、この範囲を対象にしたい旨を発表した。
日髙先生からは、Trust形成は研究テーマにはなりうるものの時間がかかるため、具体的なデータからやれる範囲を考えたほうが良いとアドバイスをいただいた。
また、リスクや期待値といった統計的な概念と信頼との違いについて議論になったが、うまく答えられなかった。そこは今後意識して取り組む。

研究状況報告(発表者:角田さん)
テーマ設定の一環としてオープン・クローズ戦略の一般的な議論を調査し発表を行った。
前回合宿で情報を頂いた田辺先生の講義内容、および書籍から議論されている点を取り上げた。
情報ソースの一般性の有無、また目的と意義の明確化をご指摘頂いた。
今後問題点をどこに設定し、どの視点で分析するのか、ご指摘頂いた内容を元に研究を行う。
研究状況報告(発表者:上田さん)

サービス学の学派についての紹介
サービス学ではサービス・ドミナント・ロジック(SDL, 2004, 2008)を唱えたVargoとLuschを中心とする北米学派と、サービス・ロジック(2005)を展開するGrönroosらの北欧派がある。日本ではSDLが主流のようだが、サービス業に携わるものからするとこのロジックは製造業のサービス化を説明するには良いが、顧客視点が少ないことに違和感を感じる部分もあった。北欧学派の代表的な学者の共著である”A CUSTOMER-DOMINANT LOGIC OF SERVICE”(Heinonen et.al., 2010)を読んでみようと思っている。航空機器製造業のサービス化の文脈からは、メーカー、整備事業者、エアライン(ユーザー)、最終顧客(旅客)のつながりがあるように思えるため、SEMなどで分析してみることにも興味を持っている。