2018年度 春季ゼミ(2019.2.16)

本年度の締めくくりとして、春季ゼミを開催しました。今回は東工大の大岡山キャンパスで、研究室OBも3人交え、賑やかで有意義な合宿となりました。

  • 【出席者(敬称略)】
    修士:天羽 佐藤 由布 岩井 友野 道越 伊藤 関 前川
    博士:上田、
    OB:南側、荒木、東
  • 【事前準備】
    ・プロジェクトレポートのテーマ、解決したい問題を決める。(1)
    ・そのためには何を調べればよいかを事前に考える。(2)
    論文、文献、公開データ
    ・Ex. 1 re-visit (自分の修論も入れて分析)を行ってくる。
  • 【スケジュール】10:00 – 10:05 趣旨説明
    10:05 – 10:30 (1)、(2) の説明 (5分x5)
    10:30 – 15:00 グループワーク
    15:00 – 15:10 近況報告(OB)
    15:10 – 16:00 調査結果発表 (10分x5)
    16:00 – 17:00 修了生発表(天羽 佐藤 由布 岩井) (15分x4)
    プロジェクトレポートサマリー発表(5分)、Ex.1発表(5分)、Q&A(5分)
    17:00 – 17:10 Break
    17:10 – 17:30“サービステクノロジーに関する調査” (上田)
    18:00 – 20:00 懇親会
  • 【ゼミの状況報告」

道越さん

スタートアップの中でも技術開発系、とりわけ大学発ベンチャーに注目して
技術を事業化していく際の課題を見い出すために調査を進めていきたいと考えている。
スタートアップの種類という意味で対象は絞ったが、今後は注目する点が技術なのか人なのかその他か?という点での絞り込みが必要だと考えている。
ゼミの中では大学発ベンチャーに関する書籍を図書館にて発見することができ、
研究や課題を構造化した場合のサンプルに触れることができた。
それらが参照している論文やデータソースを具体的に照会していき、調査のフィージビリティを確認していきたい。

友野さん

研究テーマは従来からの継続でシステム開発におけるモデリングの実態調査であるが最近はマイクロサービス型アーキテクチャにおけるモデリングのあり方に関心がある。
今回の春季ゼミの大きな目的は自身の研究に有用な文献のデータベースを作成すること、その時間のほとんどを大岡山の図書館内での作業に充てた。
これまではWEBをメインに文献調査を行っていたが、テーマに対する網羅的かつ探索的な調査には不十分で学会の雑誌や議事録へのアクセスしやすい図書館の有用性を実感した。
今回のゼミを経て文献のデータベース化は十分ではないが、とっかりとなるヒントはいくつか得ることができた。
今後は図書館も有効活用しながら研究を継続したい。

関さん

プログラマー向けQAサイトの質の決定要因に関する調査研究を進めたいと考えている。
2025年に向け、国内IT要員の不足が深刻化するなかで、IT要員の生産性向上のため集合知としてのQAサイトは非常に重要なものとなると考えている。
図書館を利用して、ジャーナルや本などから、どの学術領域でどういった議論がされているかを確認できた。知識情報学が近い領域であり、議論されている情報は学会誌は意外なものから見つけることができた。
図書館はまとめて学会誌等にアクセスでき、書籍も気になる領域のものをまとめて閲覧できることを実感したため、今後も有効活用していきたい。

油布さん

1.
PR発表会の概要を簡単に説明した。
概要説明には発表会で戴いた諸先生方の指摘事項について、反映させた内容を簡単に紹介した。
PR発表会からの大きな変更点は仮説立案の下記のカテゴリー分類になる。
RQ1 情報的相互作用の為の場の生成、
RQ2 情報密度の濃縮作用
RQ3 アイデア創造サイクルの加速
2.
自分自身のレポートについて、PR取組前に作成した評価軸に沿って再評価した。
改めて振り返ってみると、大枠では目指した方向性(技術経営に有効な視点)で活動できているが、レポート品質の観点で見ると、データ収集後の分析結果、示した項目の大部分について、他の文献でカテゴリー(企業連携⇔オフショア開発)など分野は違うが類似した結論が見られた。
仮説立案時の先行調査が不十分な為、前もって見る事が出来なかったと思われる。
先行研究の調査を精度を上げる事で、もう少し異なった見解が見つかった可能性もある。
今後の研究の取組みで注意しなければならない。
全体的に振り返ると駆け込み感があるが、何とか、纏める事ができた。

伊藤さん

一日ゼミで東工大図書館を利用した資料収集を行った。大学の図書館という膨大な情報がある中で必要な情報をピックアップする手法をメンバーとディスカッションしていく中で身に付けられたのではと思う。研究の基礎を固める上での情報取集は重要であると改めて感じさせられた。