2018年度 夏期合宿ゼミ(2018.9.8-9)

日高研究室で恒例となっている合宿を、緑豊かな箱根で開催しました。今回はほぼ全員が参加し、各自自分の研究の発表を行い、賑やかで、有意義な合宿となりました。

  • 日時:9月8日(土) ~9月9日(日)
  • 場所:箱根

  • 研究報告のサマリー
【角田さん】
Session1 では5Gへ向けた移動体通信市場での標準化プロセスにおける提携形成に関する研究をテーマに概要を発表した。
Session2ではグループでのディスカッションを行い、テーマから制限の条件を外すと本当にやりたい事は何なのか、提携の具体的な定義は何なのか、また現在考えている技術提携の場合どの段階で提携が実施されており取得できるデータはその範囲と一致するのかというご指摘を頂いた。
Session4ではグループでのディスカッションの内容を元に発表を行い、標準化活動への参加が具体的にどのような意義を持つのかという定義が必要とのご指摘を頂いた。
今回の合宿の中で頂いたご指摘を元に今後の作業として以下を行う
1:目的の明確化
2:意義の明確化
3:研究手法の選択
4:分析の視点の設定
5:比較軸の設定
【油布さん】

目的

中間発表の指摘事項と反省を踏まえ、今後の研究計画を立案する
■今後の方針
クラウドサービスを企業間連携で活用している企業を調査し、調査項目を検討する。不定期に調査対象の企業をリストアップする
【天羽さん】

日髙研ゼミ(9/7-8合宿)トピック現在取り組んでいる電力契約変更行動の関する研究に関して、データ分析状況を共有するとともに、分析における視点など、グループワークにてディスカッションを行い示唆を得た。

【友野さん】

1日目:
Session1:
8/30中間発表について、発表概要、指摘事項、反省点について全体共有を行った。
Session2&3:
Session1に基づき、グループ(メンバー:天羽さん、岩井さん)
に分かれて各自の研究設計をアップデートするために議論を深めた。
各メンバーがそれぞれ研究手法としてアンケートを予定しており、アンケートの設計について議論を深めた。それぞれ専門分野の違う中で基本的な内容の共有に時間がかかってしまい方法論の確認に留まった。
アンケート設問は先行文献をベースにすることを前提とし、海外文献の和訳についても慎重な対応が必要ということが確認できた。
2日目:
Session4:初日の作業でアップデートした研究計画について共有。
昨日のワークでは方法論に関する議論に終始してしまい、アンケートを設計していく上で自分が知りたいこと、仮説について整理しきれなかった。
モデリングに関して、IT業界のメンバーからも具体的な状況がイメージできない。アンケートでありきで考えていいのか。など
厳しい指摘を受けており、自分の答えに自信が持てない状況である。
日高先生からはモデリング能力の話なのか、モデリング言語の話なのか、モデリングツールの話なのか。まだ混ざっているのではないかと指摘いただいた。
時間が少なくなる中でもう一度自身の研究設計について見直す必要がある。

【道越さん】

中間報告において、会議の論点を絞り込むよう先生方からコメントを頂いていた。そのため、合宿では会議を研究する観点を絞り込むことを目的として臨んだ。
開始時点では、”意思決定”に着目したいと考えていた。
特に、「やらないことを意思決定する」ことに着目することで、最終成果物に現れない生産活動に対しての生産性測定をすることができるのではないかと考えていた。
合宿内では、自社の社内会議でインプット・プロセス・アウトプットを定義すればその後の観察対象が具体化できると考え、グループワークを行い報告を行った。
しかし、日高先生よりいただいた以下のコメントを明確にすることがさらに優先であると感じた。
「生産性(パフォーマンス)の議論をしたいのか、会議の価値の議論をしたいのかは明確に異なる」
いずれを目的に調査分析を行うかをクリアにする必要と感じた。
これまでの報告では生産性に着目していたが、会議を効率よく出来るような議論をするよりも、会議にどのような価値を期待しているか、実際にはどのようなものか、さらに価値を高めるにはどのようなことが考えられるかといった議論をすることを考えたいと感じた。
合宿以降は、取得可能なデータの範囲から、どのようなことが言えるか?を考えるためにデータを取りながら論点を定めることに注力している。

【前川さん】

今後の研究テーマの絞り込みをするに当たって、糸口として、「日米エンタープライズIT比較」と「ソフトウェアのサービス化(SaaS)」を掲げて、その中に介在する問題点を提起した。
グループディスカッションなどで、アジャイルについて、また、サブスクリプションモデルについて重要な示唆を得ることになった。続いて深掘りしつつ、最終的なテーマを決定していきたい。

【佐藤さん】

プロジェクトレポート完成に向けて、多角的な視点からアドバイスをいただいた。

【岩井さん】
  • 中間発表振り返り
    「無人改札口からの避難初動体制の検証と案内改善策の提案」
    現状の課題を明瞭に示すべき、また鉄道事業者としての責任範疇を踏まえ議論すべきとのご意見をいただいた。実験の必要性を再度整理したい。
  • GW(天羽さん、友野さん)
    アンケートの設計は既存研究を参考にすること、アンケートで分かるのは実態であり、仮説検証はアクションリサーチを実施する必要があることなどをご指摘いただいた。
【伊藤さん】

自らの研究を始めるための興味のある分野の共有、また興味のある分野の過去の研究を調べるための手法について議論を行った。自らの研究の取り掛かり方やその問題点を整理する事が出来た。研究調査内容の具体なイメージを持ちながら進める事が重要であり、そこには必ず実行可能性の問題を意識していく事が重要と感じた。

発表者【仲里さん、関さん】
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