2017年度 第33回ゼミ(2018.1.31)

研究状況報告(発表者:道越さん)

研究テーマを仮決めするに当たって、自分自身の問題意識を整理することを目的にゼミを実施した。
自身または関係者からの経験則から、プロジェクトにおいて意思決定時の組織間調整に手間取ることが多いことを起点として、様々な組織が関連して成立するビジネスプロセスが、いつの間にか個別最適になってしまい、それは現在のデジタライゼーションで十分に恩恵を得られないことにつながる可能性を問題意識と感じていた。
まだ問題意識として、文章で説明できるようになっていない。
まずは、事象と事実を整理する必要があり、観察事実をデータに基づき説明できるように資料を集め集計し、そこから問題・課題または仮設設定できるように準備を進めて次回報告する

研究状況報告(発表者:友野さん)

システム開発におけるモデリング(UML)、アジャイル開発など研究テーマにしたいと考えており、現時点で考えられる複数のテーマ候補についてそれぞれの目的・意義を整理するためその状況の報告と関連する文献の紹介を行った。
モデリングのより効果的な使い方、アジャイル開発が上手くいかない理由という表現に対して、その概念や事実認識が不正確なままで議論しようとしている点について指摘をいただいた。
例えば、
より効果的な使い方と言った時の効果はどうはかるのか?
アジャイル開発は本当に上手くいっていないのか?
上記は感覚的には正しいと言えそうだが、現実はそうなのか?
これについて、まず世の中の事実・データを収集した上でその事実に基づきテーマを議論すべきである。ということだ。
その点で自分は事実確認のため作業時間が足りていないことを痛感した。テーマに関連する事実・データの収集が当面の課題となる。(具体的には自社のツール利用状況データの分析)関連する文献としてソフトウェア工学と知識工学の歴史を比較した以下のレビュー論文を取り上げた(詳細は割愛)
Milestones in Software Engineering and Knowledge Engineering History:
A Comparative Review / Isabel M. del Águila,José Palma, et al(2013)