2017年度 第34回ゼミ(2018.2.3)

研究状況報告(発表者:油布さん)

研究テーマを仮決めする。
研究方針は、IT技術の新興国へ海外展開の成功要因の調査の為、状況が類似していると思われる日本の中小企業に於ける事例を調査する。
今後は中小企業に於けるIT活用状況を調査する為、IT技術の領域を絞る。

研究状況報告(発表者:上田さん)

「サービス品質のHygiene Factorと顧客志向に関する考察」
これまでの研究内容の全体レビューと概念の整理を行った。工学システムの安全目標とサービス学のZone of Toleranceを類似した概念ととらえた。Johnston ら (2008) はZone of Tolerance をIdeal, Ideal  feasible, Desirable, Deserved, Minimum tolerable,Intolerableの6段階で表現しているが、当たり前サービス品質にはIdeal, Ideal feasible, Desirableにあたるものはないため、安全目標における基準AはMinimum tolerance、基準BはDeserved、そしてその間が当たり前サービスにおけるZone of Toleranceにあたり、安全目標のALARP領域に相当する考え方を提唱する。
Zone of Toleranceにおいては、事業者が顧客との関係に応じて、コストとのバランスによってサービス品質目標を設定する領域であり、今後、この領域の実証的な研究に移っていくこととする。

研究状況報告(発表者:角田さん)
日本版顧客満足度指数のデータから携帯電話分野での傾向を調査した結果を発表した。問題意識のある点の明確化の必要性、知覚品質への着目の理由の明確化といったご指摘をいただいた。
いただいた指摘を元に引き続き研究計画を再度考察する。