2016年度 第5回ゼミ(2016.5.7)

研究状況報告(発表者:IKさん)

前回発表の「ID基盤統合によるガバナンス強化の有効性検証」から「ガバナンス」の定義について深堀を実施。
「ガバナンス=企業内部の透明性」とし、企業内部の透明性を高めることにより意思決定に必要となる情報を迅速に収集できるのではないかという出発点から先行研究調査を実施していることを発表。「ガバナンス」「意思決定」についての抽象性について再度指摘をうけた。

研究状況報告(発表者:AYさん)

ソフトウェア産業の各セグメントにおける開発手法に関する比較研究」
前回(2月)までは、問題を提起する前の段階の現状認識が、自分の経験のみに基づいておりエビデンスに基づいた議論をしていなかった。その現状を踏まえて、この日は日本の情報サービス産業および情報処理技術者に関する各種の統計情報を収集し、それに基づいて研究で取り上げたいと考える業界の現状について報告した。特に、日本では多くのソフトウェアビジネスが受託開発ソフトウェア業によって担われており、技術者も多くがそのような企業に属していることや、いわゆるWeb系企業のほうがその他のソフトウェア業よりも高収益を上げていること、そしてWeb系企業のほうが圧倒的に社員に占めるエンジニアの割合が小さいことなどを報告した。
この日は6月からの研究室配属を前に多くの4月入学生が見学に訪れていたこともあり、非常に多くの意見をいただいた。特に先生から指摘されたのは、自分の立場がはっきりしておらず、どういう立場から、世の中がどうなることが望ましいと考えているのか、そこがはっきりしないと、調査が難しくなるのではないかという指摘を得たほか、数人の外部の専門家を挙げられ、会話してみることを勧められた。