2015年度 第18回ゼミ(2015.12.5)

研究状況報告(発表者:AY)
ソフトウェア産業の各セグメントにおける開発手法に関する比較研究」
前回の発表までは、ソフトウェア産業(前回までは情報通信産業と呼んでいた)の内部に技術経営的に異なる内容を持つセグメントがa prioriに存在するものとして議論していたが、実際には明確な根拠があるわけではない。それを明らかにするための方法を2つ考えた。1つは、統計情報を横断的に評価してそこからセグメントが浮かび上らせる方法で、もうひとつは各企業のソフトウェア開発プロセスを所定の基準に照らし合わせて評価し、評価結果を類型化する方法である。今回は後者について考えるため、どのような企業にも必ず当てはまる公理的なモデルを作成し、それを元にいくつかの事例を検討した。
多くの指摘をいただき、とりわけ先生からは「『ソフトウェア開発の良い状態とは何か』をはっきりさせるとより議論が進みやすい」「今の議論はソフトウェアが開発者の意図のすべてを記述し尽くせることを前提としているが、それは今後成り立たなくなるのではないか」という指摘をいただいた。
研究状況報告(発表者:TE)
前回発表後に研究テーマの変更を行っており、今回、新しい研究テーマとして「中小製造企業のネットワーク化」について初期段階の情報収集の成果を 発表した。
研究テーマに関する問題意識やモチベーションが醸成されておらず、問題意識やモチベーションの掘り下げを第一にやるべきとの指摘を頂き、研究の在 り方について自らの認識の浅さを痛感した。