2017年度 第16回ゼミ(2017.9.27)

研究状況報告(発表者:角田さん)
5G標準化活動の観点から再度更新した研究計画に関する発表を行った。
技術の対象として自動運転技術など具体的な事例に絞った方がいいのではという点や、経営学の観点での先行研究の必要性をご指摘いただいた。
また前回からテーマを変えていた点から自分の問題意識との関連性はあるのか、というご指摘をいただいた。
次回へ向けてデータベースの構築及び分析を継続して行いつつ、問うべき問題点に関して引き続き考察を行う。
研究状況報告(発表者:斉さん)

ERPカスタマイズの意義と必要性に関しては、さまざまな議論があるが、文献調査からわかった内容として、組織ニーズとERPパッケージの機能性の間に存在するMisfitの問題を解消し、ERPのビジネス効果を最大化するためには、カスタマイズが必要であり、実態としても多く行われていることを紹介した。
しかし、普及が進んでいるクラウドERPではカスタマイズを実施しにくい特性があるため、misfit問題による影響がより広まる恐れがある。
本発表では、自社製品のサービス化に向けて、いかに迅速に顧客ニーズを収集し、タイムリーにサービスに取り込むのかを問題意識として取り上げ、主要ベンダーにおける顧客ニーズの収集手段及び優先順位の付け方を調査することを研究の方向性として説明した。さらにパートナーA社のユーザ会の事例を紹介した。
先生からは、理論知識の構造化に努めるべきこと、研究の社会意義を明確化すべきことについてご指摘を頂き、また、今後の方向性として、企業ソフトウェアの調査、比較及び差異要因に対する考察と、ユーザーコミュニティの役割に対する考察の2つの方向性を提示していただいた。