2017年度 第4回ゼミ(2017.5.13)

研究状況報告(発表者:仲條さん)

本研究のフレームワークと、仮説の構築に関する方法論についてアドバイスを頂きました。本研究の最終目的は人間の体験と感動、成長の可視化とそれらの相関を解明することで、人間の豊かな感動、大きな成長を誘引する価値ある体験のデザインを可能にすることです。
そのためにはできるだけ多くのデータを集め、統計処理をすることで、これまで凡庸としていた人間の感性の動き、心理や行動の変容を科学的に説明することが必要だろうと思います
また、LuschVargoが主張する共創価値の原理に基づいて、自らのオペラント資源を積極的に投入することで体験価値を高めることができること、あるいはPineGilmoreの言う4Eの領域で、経験価値が高められることなど、著名な先行研究を支持する結果を得ることで本研究の有用性を実証したいと考えています。

研究状況報告(発表者:角田さん)

前回からのAPに基づき移動体通信に関する技術の変動の動向と自分の問題意識を感じていた部分に関してホワイトボードに図を書く形式で発表を行った。
コメントとして、仕様策定の中ではじめから全て決まっておらず、曖昧な部分があると実装の段階での変更の通知が煩雑になってくるのではないか、DevOps形式との比較の観点からの調査ができるのではないか、暗黙と行っている内容は実はドキュメント化で解決できるのではないか、仕様策定の中で変更容易性に差があるのではないか、他業界での場合などのご意見を頂いた。
また、問題設定に際して、例えば育成に関する投資の場合は従業員側での期待が大きすぎるのか、実際に投資額が小さいのか、と事実を明確にする点、比較を行う際に部署間や時間軸などの設定を意識するようご指導頂いた。
次回のポイントとして、引き続きより詳細に誰が何をどのような情報をやりとりする際に問題となるかを図を書いて考える。またその結果に基づき先行研究の調査を行う。