2017年度 第14回ゼミ(2017.9.13)

研究状況報告(発表者:道越さん)
自身のキャリアを振り返ることを通じて、研究テーマ設定に向けた自分自身の問題意識を整理しようと試みました。
実際に問題意識を研究テーマにつなげることの難しさを体感することができ、先輩方の研究テーマ設定に苦戦している様子に関して納得できたと感じています。
問題意識がマクロな傾向があるので、具体的なテーマ設定につなげることが難しいのではないかと考えました。一方で、自身の仕事に通じるのではない、研究らしいテーマ設定をしたいということを感じているので、当面は「スポーツ×テクノロジー=イノベーション?」を軸に、Research Questionを具体的にしていく活動を実施していきたいと考えています。
研究状況報告(発表者:仲條さん)

8月23日に実施したプロジェクトレポートの中間発表に対する各先生方からのコメントのレビューをしました。日高先生からは改めて細部にわたるご指導と解説をして頂きました。
梶川先生
☑定量的に分析することで相関やメカニズムを明らかにすることはできない。メカニズムを明らかにするには論理的な思考と深い洞察力が必要。
☑従来型の関西のお寺でも格差、平和等にたいする気付きを与える修学旅行の設計も十分可能。
☑問題や課題に気付かせようとすると随行教員のファシリテーションの能力、事前事後の学習内容等を分析していかないといけない。
辻本先生
☑自己効力感は重要な概念なので定義も調べる必要がある。
☑成長の評価は時間差もあるので難しい。その瞬間に感動しても本人の認知でどれだけ回答できるのかという事情もあるので注意が必要。
☑修学旅行のみ紐付けるのであれば少し制約が強くかかる。見ているのが擬似相関の可能性もある。修学旅行の中でグループを組んで、リーダーシップを取った経験の方が効いてたりする可能性もある。
☑統計上の前提を明らかにしておくこと。(母集団、サンプリングバイアス、相関係数の有意性、検定結果等)
藤村先生
☑NHKが実施したクラスタ分析によって抽出した感動因子を、今回の研究で流用することの妥当性を検証しているのか。