2016年度 第1回サービス科学研究会B(2016.4.23)

講演
講師:首都大学東京大学院 システムデザイン研究科 木見田 助教授
テーマ:「高等教育を対象とした提供者のコンピテンシーと受給者のリテラシーの向上による共創的価値の実現方法の開発」

  • プロジェクト概要
    平成25年度採択の問題解決型サービス科学研究開発プログラムの1つで、教師側のコンピテンシーと学習者側のリテラシーの双方を高めることで、目標とする学習成果を達成するサービスの実現方法を研究する。プロジェクトは終盤で、残り半年でまとめあげる必要がある。
  • 研究概要
    高等教育でのサービスの価値共創は「提供者が持つ知識と方略」、「受給者が持つ知識と方略」とが互いに交錯し合って発生し、学習成果や満足度などの価値を形成する。その形成には提供者のコンピテンシー(教師が潜在的に持つ、優れた成果の原因となる特性や能力)と学習者のリテラシー(学習者の持つ効率的、効果的に学習する能力)が重要な要因となる。その2つの特性はメタ認知というプロセスがキーとなり、メタ認知を促進することで向上すると考えられる。
    ★合意形成プロセス

    1. 学習者自身のメタ認知を促す。
    2. 学習者が自身の教師をメタ認知し、コンピテンシーを調整する。
    3. 教師が自身と学習者をメタ認知し、コンピテンシーを調節する。

    ★ツール開発
    学習状態マップ、学習状態マトリクスを開発し、教師と学習者のメタ認知の促進に活用した。

  • 教育現場への適用
    M-skpye Project:大学におけるTOEFLの学習者を対象に実践研究を行った。